FXでよく使われる用語解説：初心者でもわかる基礎用語集

2024 11/26

2024年11月22日 2024年11月26日

FXを始めると、専門的な用語が多く登場します。これらの用語を理解することで、取引の仕組みや戦略を深く知ることができ、スムーズなトレードが可能になります。ここでは、初心者が押さえておくべき基本的なFX用語をわかりやすく解説します。

1. スプレッド

「スプレッド」とは、通貨の「買値」と「売値」の差を指します。FX業者はこのスプレッドを手数料として収益を得ています。たとえば、USD/JPYの買値が110.00円で売値が109.95円の場合、スプレッドは0.05円です。スプレッドが狭いほど、取引コストが低くなり、利益を得やすくなります。

2. レバレッジ

「レバレッジ」とは、少ない資金で大きな取引ができる仕組みのことです。たとえば、10万円の資金で10倍のレバレッジをかければ、100万円分の取引が可能になります。レバレッジを使うことで、大きな利益を狙える反面、損失も拡大するリスクがあるため、慎重に利用する必要があります。

3. 通貨ペア

FXでは通貨は「ペア」で取引されます。たとえば、「USD/JPY」はアメリカドル（USD）と日本円（JPY）のペアで、ドルを買って円を売る取引を意味します。最初の通貨を「基軸通貨」、後の通貨を「決済通貨」と呼びます。通貨ペアによって取引の特性や市場の動きが異なるため、自分に合ったペアを選ぶことが重要です。

4. ロット

「ロット」は、取引の単位を示します。通常、1ロットは標準的な単位で、例えば1ロットが10万通貨単位を意味することが多いです。しかし、初心者向けにはミニロット（1万通貨）やマイクロロット（1,000通貨）といった小さな単位もあります。少額の資金で始めたい場合は、小さなロットで取引するのが安全です。

5. ピップス（Pips）

「ピップス」は、通貨の価格変動の最小単位を表します。たとえば、USD/JPYの価格が110.00から110.01に動いた場合、1ピップスの変動と表現されます。利益や損失を計算する際に、このピップス単位を使うことが多く、特にトレーダー間での共通の指標となっています。

6. ロスカット

「ロスカット」は、損失が一定のレベルに達したときに、強制的に取引を終了する仕組みです。これにより、投資家の損失が拡大するのを防ぎます。レバレッジを利用するFXでは、急激な価格変動がリスクとなるため、ロスカット設定が非常に重要です。

7. ストップロス

「ストップロス」とは、損失を限定するために、あらかじめ設定した価格で取引を終了する注文方法です。たとえば、買ったドルが下落し、ある価格以下になると自動的に売るよう設定すれば、それ以上の損失を防ぐことができます。FXでのリスク管理の基本中の基本となります。

8. スワップポイント

「スワップポイント」とは、異なる金利を持つ通貨ペアを保有することで得られる（または支払う）利息のことです。高金利通貨を買って低金利通貨を売ると、スワップポイントとしてプラスの利息がもらえますが、その逆の場合はマイナスの利息を支払う必要があります。長期的な取引を行う場合には、このスワップポイントの影響を考慮することが重要です。

9. マーケットオーダーとリミットオーダー

FXでの注文方法にはさまざまな種類がありますが、代表的なものが「マーケットオーダー」と「リミットオーダー」です。

マーケットオーダー：現在の市場価格で即時に取引を行う注文方法。
リミットオーダー：指定した価格になったときに取引を行う注文方法。

初心者には、リミットオーダーを活用して、あらかじめ利益確定や損切りのポイントを決めることをおすすめします。

10. テクニカル指標（インジケーター）

テクニカル指標とは、過去の価格データを元に相場の動向を予測するためのツールです。代表的な指標には以下のものがあります：

移動平均線（MA）：過去の価格の平均を線で示し、トレンドを把握するために使います。
RSI（相対力指数）：相場が買われすぎているか、売られすぎているかを判断するための指標です。
MACD（移動平均収束拡散法）：短期と長期の移動平均線の差を使って、トレンドの転換点を見極めます。

これらの指標を組み合わせて、より精度の高い取引を行うことが可能です。

11. ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析は、経済指標やニュースなどを元に相場の動きを予測する方法です。重要な経済指標には、GDP、失業率、インフレ率、中央銀行の金利政策などが含まれます。特に、雇用統計や中央銀行の発表は相場に大きな影響を与えることが多いため、FXトレーダーはこれらの情報を常にチェックする必要があります。